パステル曼荼羅アートを描く時に大切にしている7つのこと
野口久美です。
光結-miyui-曼荼羅は、パステルを使って曼荼羅を描いています。
作業としては、粉状にしたパステルで色をつけた後、自分で作った型を使い、消しゴムや練り消しを使って、パステルを消していきます。
描く時の自身のエネルギーをとても大切にしている光結-miyui-曼荼羅ですが、”自由に描いている” と思いきや、私が無意識のうちにやっていたことをまとめました。
意識を向ける
曼荼羅を描く時に大切にしていること。
1つ目は、【意識を向ける】です。
・自分の内側に意識を向ける事
・描く曼荼羅に意識を向ける事
をやっています。
自分の内側に意識を向けるとは、何を感じているのか、どう思っているのか、何が気になっているのか…など、自分へと意識を向けることです。
「周りを気にせず、一切をシャットアウトし、自分の世界に入り込む」ことで、自分の中に小宇宙があることを感じます。
自分の体の奥深くに、無限に広がる宇宙があるイメージです。
自分の中の小宇宙と、目の前にある一枚の紙をつなげることで、自分の曼荼羅が描かれていきます。
自分の意識を自分でコントロールする。
繰り返すことで、意識の移動が容易にできるようになります。

素直に表現する
曼荼羅を描く時に大切にしていること。
2つ目は、【素直に表現する】です。
パステルを削り、色を塗っていく作業で意識してることは、目についた色を素直に選び、感じた感覚を素直に表現すること。
私たちは大人になるにつれ、「表現をすること」よりも「きれいに描くこと」を意識します。
配色を考えたり、キレイに描きたいと思う。
それは、自然なこと。
しかし、どう描けばキレイに描けるかを考えて表現することが、思い通りにならずに自分は下手だ、という価値観を生んでいると思っています。
感じたままを、そのまま表現する。
常識やこれまでの知識を超えて、自分の感覚を信じ、心のままに描くこと。
この色の上に、この色はないよね、という思い込み。
この色は私のラッキーカラーだから、という思い込み。
「こう描こう」と思っているのは、あなたの中だけの情報であり、そこから枠を超えていくことはできません。
紙の上で自由に表現することは、ひと目を気にせずに自分を表現していくことに繋がる第一歩です。

全身で感じる
曼荼羅を描く時に大切にしていること。
3つ目は、【全身で感じる】です。
色を載せていく時に、「素直に表現する」と同時にやっていることが「全身で感じる」ことです。
選んだ色や、自分が表現したいと思った感覚を存分に味わい、色が広がっていく感覚や混じり合う感覚を全身で感じます。
”どんな風に描こうかな、と思わない” のがポイント。
手が動くまま、塗りたいと思う感覚のまま、描いていきます。

削ぎ落とす
曼荼羅を描く時に大切にしていること。
4つ目は、【削ぎ落とす】です。
色を塗った後は、自分で作った型を使って、消しゴムで消し、曼荼羅の模様を出していきます。
ただ色を消して、模様を出していく作業ではなく。
不要なものを削ぎ落としていくイメージで、行っています。
いろんな感情や、変に入っている力。
自分の中の思い込みや、凝り固まった考え方。
ひとつひとつ整理しながら、手放しながら、消していきます。
「足す」ではなく、「引く」です。
曼荼羅アートは、バランスの整った形をしています。
真ん中を意識して、左右対称になるように規則正しく消していくので、心の中が整理されます。
構図などは考えず、無心で黙々と消していく。
こう消したらどうなるか、などを考えて消していくのは、デザインであり、私がアートに求めるものとは違います。
今、この時の感覚を大切にし、目の前のことに夢中になる。
そうすることで、自分が予想もしなかった形が出てきたり、自分の想像を超えたものが生まれることがあるのです。

解き放つ
曼荼羅を描く時に大切にしていること。
5つ目は、【解き放つ】です。
曼荼羅の模様を広げていく時、真ん中から四方八方へと光が広がっていくイメージで消していきます。
両手を広げるように、羽を広げるように。
解き放たれていく感覚で広げていきます。
自分の光を広げていく。
人は、現実に今はそうでなくても、意識次第で変わります。
己の光を周りに溢れだすような意図をもち、光を広げていくことで、曼荼羅が自分の中の光をどんどんと広げてくれます。

受け入れる
曼荼羅を描く時に大切にしていること。
6つ目は、【受け入れる】です。
私が大好きな言葉の中に、「アートに失敗はない」という言葉があります。
表現は自由。アートは自由。
表現に、評価はありません。
・失敗したなぁ
・もっとこんな風に描きたかった
・思うように描けなかった
・変になった、失敗した
絵を描いて、こんな風に思ったことはありませんか?
曼荼羅アートには、描く人の本質が出てきます。
描かれた曼荼羅は、自分自身です。
自己を否定する傾向が強い人ほど、自分が描いた曼荼羅を見たくないと言いたくなるようです。
私は、曼荼羅アートをキレイに描くことには、興味がありません。
自由に表現して、今の自分の状態を受け入れ、認めることが大切だと思っています。
どんな自分でも、まる。
どんな自分でも、美しい。
どんな自分でも、いいんです。
そこにある光は、どれも美しくてステキだから。

愛する
曼荼羅を描く時に大切にしていること。
7つ目は、【愛する】です。
描かれた曼荼羅は、自分自身。
私が描く光結-miyui-曼荼羅たちは、私の分身のような感覚です。
どの作品も違えど、どの作品も愛おしい。
曼荼羅だけに限らず、生み出される作品たちには、作り手のエネルギーが入ります。
その中でも特に曼荼羅は、自分自身を映し出すもの。
嫌なところがあったり、気に入らないところがあるかもしれないけれど、それも含めて、全部を愛してみると、自然と愛おしく感じてくるものです。
最後に
光結-miyui-曼荼羅は、デザインではなく、アートです。
頭で考えて美しく仕上げるものではなく、自由に表現することで、自分を信じるきっかけを作ってくれます。
曼荼羅アートを描かれる時。
ただ描くのではなく、私が大切にしている7つのこと、思い出して描いてみてくださいね。
自分と深く繋がるアート・光結-miyui-曼荼羅。
4月2・3日、大分での初個展で、ワークショップを開催します。
お時間を共に過ごせると嬉しいです♩

オンラインショップにて原画販売スタート
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